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みなさんは三原(みはら)の海―瀬戸内海―をご存知ですか?

タイトルの背景の写真は筆影山(ふでかげやま)山頂から撮ったものでほんの一部です。

大小様々な島が点在する風景はそうそう見られる景色ではありません。

島が入り組んでいるために、海流も流れの速いところ遅いところなど複雑になっています。

また、三原(みはら)の海へは、沼田(ぬた)川と西野川と言う二つの中規模河川が山の恵みを運んでいます。

さらに、島=山ですから、点在する島々からも雨などにより山からの養分が海に流れ込んでいることも、

蛸(タコ)も含め美味しい魚介を育てている事と無関係ではないように思いますね。

よくグルメ番組などで「プリプリ」とか「歯応えがある」とかコメントしてますが、

三原沖で獲れた魚介はそんなのは当たり前なのです!

三原の海で獲れた魚介は全般に小ぶりですが、小味が効いていて適度な脂のノリが

仄かな甘みを醸し出しているのが特徴だと思います。

よく「脂がノッテて云々」などとも言いますが、「過ぎ たるは及ばざるが如し」。

私は北の大地に五年強住んでいましたが、北の海の魚は脂がのり過ぎていて

獲って直ぐ食べないと逆に脂 がまわって個人的には美味しいとは思えません。

逆に南の海の魚は脂のノリが足りず新鮮だけが取り柄だと 私は思います。

一寸寄り道しましたね。本題のタコにお話しを戻しましょう。

私は三原の海で獲れた魚介が好きですが、中でもタコが大好物なのです。

タコは漢字で書くと「蛸」で、海の 生き物なのに虫偏が付いていますね。

これは、足(手?)が八本あって動く姿が昆虫の「蜘蛛」に似ているところから

この文字「蛸」があてられたそうです。

タコには俗に言う「足」はなく八つあるのは4対の腕(Arm)だそうです。

ですがここでは、俗っぽく「足」と言うことにします。

でも、何はともあれ、三原のタコは柔らかくプリッ!として甘みがあり「ブチ、美味い」のです。

 

主なタコの種類

タコの種類ご存知ですか? マダコ、ミズダコ、イイダコ、テナガダコなどが一般的です。

その他にムラサキダコヤナギダコ、ワモンダコ。

私たちが市 場や魚屋さんなどで見かけるのは前者の四種類ですね。

マダコでも麦の収穫 期(6月頃)のものを特に「麦わらタコ」と言って区別しています。

 

・イイ(飯)ダコ

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これは冬季に頭の中の卵巣が発達してはちきれんばかりになり、

茹でると米粒のように見えることからこの名がつけられましたようです。

大きさは10~20cm。

 

 

・テナガ(手長)ダコ

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大きさは大きいものでおよそ70cmくらいです。

足の部 分が頭部(胴)に比べとても長いところからこう呼ばれています。

ただ、先端 にかぎ状のものが付いているので食べる時には

先端から1cmくらいカットしま す。

 

・マダコ

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ごく一般的にタコと呼ばれるものの多くがマダコです。

大きさはほぼ60cmくらいでそんなに大きくはありません。

 

 

 

・ミズダコ

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このタコは大変大きくなり3mくらいにまで成長します。

味は淡白でゴムのような弾力があります(噛み切れない、私には)。

 

 

 

タコの味わい方

タコは他の魚と違って皆さんのご家庭で比較的調理し易いと思います。

ただ、ヌメリを取るのが一寸手間が掛かりますが、、、。

最も一般的なのは「茹でダコ」ですね。

少し厚めに削ぎ切りにして胡瓜や旬の野菜を添えて酢の物にしてもいいし、

何も添えずに酢味噌で食すのも良いですね。

また、酢は米酢のみでなく柚子(ゆず)やレモン等瀬戸内特産の柑橘系の酢を使っても

一味違った味が楽しめると思いますね。

活きの良いマダコなら皮を取り除いて「生のタコ刺し」が味わえます。

烏賊とはまた違ったコリコリ感と甘みが口に広がります。

私がタコ料理の中でも一番のお気に入りは、「タコの甘辛煮付け」や

ワケギ(なければ細身のネギで)と一緒に酢味噌(白味噌)で和えた「ヌタ」です。

余談ですが、「ヌタ」と言うのは酢味噌の感じが沼に似ているところから名づけられたそうですよ。

ヌタに使うタコは、マダコ(特に麦わらダコ)、イイダコ、テナガダコで甘辛く煮付けたものを使います。

この時 のポイントは頭(胴)の中身を取り除かない事です!所謂内臓になるんですけどね。

頭(胴)は4~6mm幅にカッ ト、足は2~3cmくらいにカットして和えることです。

勿論煮付けのままいただいても十分美味しいです。

特にイイダコは頭(胴)の部分にある米粒の集合体の様な卵巣のモチモチッとした

歯触りがなんとも言えませんね。

タコ好きでない人にはそうでもないかも知れませんが、、、。

さらにあの横山大観がこよなく愛したという三原の地酒「酔心」で一杯やれば

もうそれは至福のひと時です。

もうひとつ、忘れていけないのは蛸の天麩羅、通称「タコ天」。

このタコ天は瀬戸内地方で主に食べられる料理のようですが、

他の地方ではタコの唐揚げとして食べられているようですね。

その他にも色んな料理があるようですのでインターネットCOOKPADに

アクセスしてみてください。

へえ~、こんなのもあるんだと言う様な料理もありますよ。

http://cookpad.com/category/553

ですが、蛸は他の魚と違って滑りさえ取ってしまえば家庭でも料理し易い素材だと思いますよ。

タコ天+ 酢のもの+ヌタ+甘辛煮+タコ刺し。

これだけでも立派なおかずにもなりますし、また、おもてなし料理としても

十分お客様に喜んでいただけるのではないでしょうか?

特にのんべえのお客様には、、、。

ただ、タコ天を作る時は水気をよく取っておかないとパーンと弾きますので、ご注意を!

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タコはどうやって獲るの?

皆さんはタコ漁ってどういうものかご存知でしょうか?

タコ漁は地域によっても異なります。

タコの狭いところを好む習性を利用した陶器(樹脂)の壺や籠・箱を使うもの、

タコの好物の蟹や蟹を模した疑似餌を使った一本釣りなどがあります。

三原のタコ漁は「タコ壺」を使います。

ひまかじま 三原と同じく「タコ」を売り物にしているライバルの愛知県日間賀島でも

三原と同様タコ壺を使っています。

一方、岩手県や北海道のタコ漁は金属製の網を利用した「籠」や、「箱」を使っているようですね。

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詳細は以下の URL を参照ください。

URL: http://www.city.mihara.hiroshima.jp/kankou/kanko-tokusyu/

URL: http://www.fishexp.hro.or.jp/shidousyo/fishery/gyogyou/takokago/takokago.htm

URL: http://www.fishexp.hro.or.jp/shidousyo/fishery/gyogyou/takohako/takohako.htm

(蛸壺漁の動画)

三原では遊漁船でタコ漁を楽しむことが出来ます。

詳細は下記漁協へお尋ねください。

私も子供の頃、夏休みには釣り船(漁船)を仕立ててもらって家族で三原沖へ釣りに行きました。

この時漁師さんがタコを釣ってくれたのを覚えています。

この時はタコ壺ではなく一本釣りでしたね。

特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭に、わたしはお勧めしたいです。

きっと良い思い出になると思いますよ。

勿論タコだけでなく他のお魚クンも釣ることが出来ますよ。

上記青島でのタコ漁の様子をご覧ください。

手繰り上げたタコ壺の中からどんな生き物が現れるのか、

正に未体験ゾーンへの扉が開かれた時の不安と期待の入り混じった

「わくわく」「ドキドキ」の感情そのものです。

・ 料金:¥45,000/船

<タコ遊漁船>

三原漁業協同組合
三原市古浜一丁目11番1号
電話 0848-62-3056

<タコ遊漁船>

幸崎漁業協同組合
三原市幸崎能地四丁目9番13号

電話 0848-69-0032

「三原のタコ」の特徴など全てをお話しさせていただいたわけではありません。

でも、瀬戸内海沿岸の三原と言う小さな田舎町とタコについて少しは

イメージ出来たのではないでしょうか?

「百聞は一見に如か ず」「百見は一触に如かず」「百触は一悟に如かず」。

みなさん、是非一度で良いですから瀬戸内の小さな城下町「三原」に来て、

三原の「海」とそして三原の「蛸」 を貴方の目で、手で、そして口で体験してください。

三原のタコ漁は正直なところ、キツイ割には得るところの薄い仕事故、タコ漁後継者不足が

「三原の蛸」をじり貧に追いやっているそうです。

この私の独り言が少しでも皆さんのトラベルスピリットやグルメスピリットをくすぐり、

「よっしゃ!ほんなら、ちょっくら行ってみてるか…」と腰を上げていただければ

こんな嬉しいことは ありません。

三原中心部(駅)へのアクセス

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・ 広島空港からバスでおよそ30分。

・ 鉄道の場合は。新幹線「こだま」で三原駅下車。

駅では愛嬌あるタコくん「オクトパス」が皆さんをお出迎え!

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「よう、おいでんさったなあ~タコの町“みはら”へ」

                                                                                         おしまい

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