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横山大観と醉心

言わずと知れた近代日本画の巨匠、横山大観。大変な酒好きとして知られた大観は、米をほとんど口にせず食事は酒と肴だけで済ませていたそうです。晩年でも一日二升三合は飲んでいたということですが、彼が最も愛した酒が三原の醉心でした。昭和初期に東京神田にあった醉心山根本店の店に、いつも酒を買いにきていた大観夫人を通じて大観と第三代当主の山根薫が意気投合し、一生分の飲み分を約束しました。この約束は大観が亡くなるまで続きましたが、死の直前で薬も受け付けないような状態であっても醉心だけはのどを越したということです。また返礼として折にふれて大観は作品を醉心山根本店に寄贈しました。それをもとに醉心山根本店以外の場所では見ることができない作品が多く所蔵される「大観記念館」が出来上がり、数年に一度一般公開されています。

蔵元“醉心”の酒造り

醉心を愛した政治家や芸術家に関する資料も数多く残ります

創業は万延元年(1860年)、醉心の特筆すべき歴史は大正年間に“全国酒類品評会”で優等賞を三回連続で獲得したことです。三回受賞した蔵元だけに送られる名誉賞を受賞し、「名誉醉心」と名付けた酒を販売しました。これにより、全国に醉心の名を馳せブランドの地位を確立したのです。

横山大観と醉心

醉心といえば、「横山大観画伯が終生愛した酒」としても名を馳せています。醉心山根本店が東京・神田に販売店を出店していた時代に、いつも酒を買いにくる女性がいました。聞いてみれば、横山大観のご夫人だということでした。そのことが縁で、意気投合した横山大観と当時の社長・山根薫氏。「酒造りも、絵を描くのも芸術だ」という横山大観の言葉に感動した山根薫氏が、彼の一生の飲み分を約束しました。それ以来、毎年一枚、絵が寄贈されるようになったということです。それを集めた、醉心山根本店敷地内の「大観記念館」。3年に一度、文化の日に一般公開され、多くのファンが集まります。

suishin6醉心の酒造りの理念は大観が終生愛飲した「飲み飽きしない酒」。その取り組みの一つに、超軟水仕込みがあげられます。軟水で醸した酒はすっきりした中にも、上品な甘みと旨味があるのだということです。この仕込み水は広島県福富町「鷹ノ巣山」山麓の伏流水。この水にも、軟水を求めてついに探し当てたという逸話があります。ぜひ蔵元見学にお越しになり、そのこだわりに触れて下さい。

万葉の頃から醸造地として知られた三原。名酒を今の世にも伝える醉心山根本店は広島伝承の軟水仕込みにこだわり、手造りと自然の力を活かすよう酒造りの基本に徹しています。

【醉心山根本店】
広島県三原市東町1-5-58  JR三原駅から徒歩約10分
お問い合わせは☎0848-62-3251 ホームページはこちらです。

 ※蔵元見学をご希望の方は上記電話番号にお問い合わせください。

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